2009.10.05 豊かな玄関
玄関アプローチ
先日完成見学会を行った家の玄関です。

玄関はシンプルな方がよいのですが、そうかといって事務所のような入り口では味気ないものです。

本当は訪問する人に家の中を暗示させるような、そして外の世界と違う空間への入り口として落ち着きのある薄暗いくらいのアポローチがよいのです。

 残念ながらスペースが狭いため深い庇に覆われた暗い玄関は中々作れません。

そのかわり少しでも緑を置いて庭のような玄関にすると随分と魅力的になります。

 豊かなアプローチ空間を造りたいものです。
玄関2
現在計画中の家は建坪10坪余りの家です。

玄関土間とホールはあわせても2.5帖しかありませんが少しでも広く感じるように工夫してみました。

壁天井は明るい色にし、光を取り込んで全体を明るくすることが第一ですがそれだけではありません。

 焦点を作って遠近法を利用します。上の例では下駄箱の上の生け花が焦点になっています。
手前が階段ですが下りて来た時、目線は生け花に向かいます。
玄関1
逆に階段の方を見たときは壁のニッチに飾った花が焦点になります。

また、階段はオープンにして2階から光が降り注ぐようにします。

奥行きのある空間とは町屋のように文字通り奥行きがある空間ではなく、浅くても深みや厚みを感じる空間です。

 フランクロイドライトはコルビジェのインターナショナルスタイルを嫌ったそうですが、その理由は建物のファサードに厚みがなく薄っぺらな印象を与えるからです。

 コルビジェのサボア邸は近代建築を象徴してますが「四角い箱」を思わせる建物です。

建物には中心が必要であるとアアルトも言ってますが豊かさを表現する一つのポイントであるような気がします。
2009.04.04 健康増進住宅
健康増進1
先月「健康維持増進住宅コンペ」の審査が終了したはずです。

わたしも応募したのですが敗退しました。
ただ、テーマそのものは本来住宅が備えるべき重要な機能ですから、コンペを通してこのテーマを研究することは住宅設計に携わるものとして必須だと思います。

私の案はアロマセラピーを日常的に行う住宅でした。
健康増進2
高木の生垣を植え、これに大気中の粉塵や有害物質を吸着させます。
屋根から水を流し生垣に付着した粉塵を洗います。
屋根からの水にはアロマ成分が含まれており、窓から屋内にアロマが流れ込みます。
アロマ成分はハーブなどから抽出される精油ですが、ヒノキなどにもあり、リラックス効果やリフレッシュ効果があります。
健康増進3

 夏場は冷房効果もあり是非実現したいエコ住宅です。

それにしてもこのコンペの結果はどうなったのでしょうか?

 私達の健康のためにも是非公開をして欲しいと思います。
2009.03.31 朱モクレン
朱モクレン
数週間前に玄関に植えた朱モクレンが咲きました。

私の事務所の窓から毎日眺めています。

白モクレンはよく見かけますが朱モクレンは珍しいのです。

白モクレンはもう散りかけていますが私のところの朱モクレンはこれからです。

春は出発や別れを伴う区切りの季節ですが、サクラをはじめとする様々な花が咲き乱れて新たな門出を祝福しているかのようです。
finland embassy3
フィンランド大使館が新しく建設されるそうです。ただしコンペの1位が決定しただけで、実際の建設はいつになるか不明です。

現在のフィンランド大使館は東京南麻布にあります。
世界各国の大使館が集中している「セレブ街」です。

フィンランドは森と湖の国として有名ですが、コンペのデザインはこの国のイメージを表そうとしています。

finland embassy2
ただ、残念ながら東京のど真ん中では法的、経済的な制約があるようで今ひとつフィンランドらしさに欠けているような気がします。

白樺や唐松の林に囲まれた湖の畔にあるサウナ小屋のイメージからは少し遠いようです。